
【書籍】Microsoft Wordを開発した伝説のプログラマーが発見した「やりたいことの見つけ方」がすごい!

『Microsoft Wordを開発した伝説のプログラマーが発見した「やりたいことの見つけ方」がすごい!』は、元ビル・ゲイツ直属の技術アシスタントであるリチャード・ブロディの著書です。
リチャード・ブロディは、1981年にハーバード大学を中退してマイクロソフト社に入社し、Microsoft Wordの初代開発責任者として活躍。
彼は、Wordやその他ソフトウェアの開発責任者を務めていた当時、お金も周囲からの尊敬も、知名度もありましたが、それまで生きてきた中で最悪な気分に襲われていたそうです。
そして、そのストレスが膨らみ続け、マイクロソフト社を辞めることにします。
マイクロソフト社を退職後、3年ほど色々な道楽に手を出したり、友人と食事に出かけたりと、贅沢で気楽な生活を送った後、違和感を抱き始はじめました。
「人生は素晴らしく、愉快で、意味があり、貴重なもの」
と感じた瞬間が過去にもあったはずなのに、そのような心地よさは次第に薄れていき、そういう感情をどうすれば取り戻せるのかわからない…という心境に陥りました。
その後、友人の一人に誘われ、とあるワークショップに参加したことをきっかけに、人生を大きく変える「ものの見方」を発見します。
それは「人生というものは、自分の力で、楽しく、もっと有意義なものに、いつだって変えることができる」という考え方でした。
そうそう、世の中には、はっきりとした「天の啓示」を受けて、人生の目的が何なのかを「突如として悟った」なんていうエピソードがゴロゴロ転がっているけれど……、ご多分に漏れず僕も、生まれてこのかた──生きている間中ずっと──、「天啓」なるものが僕のもとを訪れるのを待ちぼうけにしているだけ派の人間だった。
だけど実際に、「人生の目的」に独力で辿り着いた瞬間ですら、そしてそれ以降も、一切僕の中には「天の声」が鳴り響いてくるなんていう体験はついぞ訪れはしなかった(自分の力で「人生の目的」に辿り着いた瞬間は確かに、「これこそ天啓だ!」って思えるほどの興奮は覚えたものだったけど、それはただ単に将来への希望に胸を膨らませていただけであって……、決して「何かが自然と天から与えられてきた」なんて類の経験ではなかったのだ)。
そんなわけだから、みんなより先に自力で「人生の目的」に辿り着いた今の僕は、はっきりこう言い切ることができる。
・「人生の目的」を見つけ出すのに、天の声なるものに頼る必要は一切ない。
・「やりたいこと」や「生きる意味」や「夢」「天職」といったものは、間違いなく自分自身の手で──自分の心の中から──見つけ出すことができる。
「自分の人生にとって何よりも大切なこと」のために一身を捧げること以上に、人生に深い意義と価値を与えてくれるものは何もないんだ。
こんな考え方もあるのだ、こんな生き方もあるのだ、ということを発見しながら読んでいただければと思う。
『Microsoft Wordを開発した伝説のプログラマーが発見した「やりたいことの見つけ方」がすごい!』リチャード・ブロディ 著 坂元信介 訳
リチャード・ブロディは、マイクロソフトを退社後、アメリカの人気トーク番組「オプラ・ウィンフリー・ショー」をはじめ、数々のテレビやラジオ番組に出演するなど、自身で見出した「人生の目的」に基づき、活躍の場を自由に広げてきました。
彼は、まさに世間が認める「成功者」の一人です。
ブロディの人生は、小説やドラマ、ノンフィクション作品でよく描かれるような物語の典型とも言えます。
これは決して皮肉ではなく、社会的に高い成果を上げながら、精神的な感性にも鋭い人々がたどりがちな道なのかもしれません。
特に彼の場合、Microsoft Wordの開発者として世界的に名を馳せた人物ですから、その言葉や経験は多くの人々の心に響き、信頼を集めるでしょう。
現在、仕事で責任ある立場にいる方の中には、会社の規模に関わらず、ブロディが経験したような心の葛藤を抱えている方もいるのではないでしょうか。
もしあなたが今、そんな思いを抱えているなら、彼の著書『Microsoft Wordを開発した伝説のプログラマーが発見した「やりたいことの見つけ方」がすごい!』は、ぜひ手に取る価値のある一冊です。
私自身も、かつてブロディと同じように心の葛藤を経験したことがあります。
彼と同様に、書籍やセミナーを通じて学び、この本に記されているのと似たような気づきを得ました(2016年頃に学んだ内容が多く含まれていたため、「おや?」と思い、高次の自己に尋ねると、「今は立ち止まり、これまでの学びを振り返りなさい」という答えが返ってきました)。
その結果、今の私は「生き方」と「創造のプロセス」を選び、実践しています。
この本は、誰もが自分の「人生の目的」を明確にするための、普遍的で本質的な考え方と実践的なワークを提供しています。
私は現在、「精神世界を探求し、実践し、伝えること」に注力していますが、以前は「意識の法則」など知らず、「何かおかしいな」と感じながら、現実的で一般的な考え方に基づいて生活していました。
もちろん、私たちは物質世界に生きている以上、「地に足の着いた考え方」を大切にする必要がありますし、その点は今も変わりません。
ただ、以前は「目の前の現実をどうにかすること」に偏っていたのに対し、今は「精神世界をまず理解し、その上で現実をどう動かすか」を考えて行動するようになりました。
この変化は、私にとって非常に大きな意味を持っています(この違いを深く知りたい方には、当サイトのコラムや関連書籍での学びをおすすめします)。
もし、精神世界には抵抗があるけれど「より良い人生を送るための考え方を知りたい」という友人に本を薦めるなら、迷わずこの『Microsoft Wordを開発した伝説のプログラマーが発見した「やりたいことの見つけ方」がすごい!』を選びます。
また、精神世界に興味はあるものの、ふわふわとした感覚に流され、行動に踏み出せないでいる人にも、この本を自信を持って薦めます。
本の内容を一言で表すなら、「自分だけの人生の目的を見つけ、意義深く幸福な人生を継続的に築くための方法」です。
アメリカンジョークは少し独特で、時に「ん?」と思う部分もありますが、それ自体が微笑ましいです。
全体として説得力があり、読みやすい内容になっています。
書かれているワークを真剣に、かつ気楽に取り組めば、きっとあなた自身の「人生の目的」を発見できるはずです。
参考