『真我』ラマナ・マハルシ 覚者による純粋意識への導き【書籍レビュー】

 

『真我』は、20世紀の南インドの偉大な聖者、ラマナ・マハルシの教えの核心を凝縮した一冊です。

編訳者である福間巖氏によって厳選されたマハルシの言葉は、「真我(アートマン)」という純粋意識の本質を探求する人々に深い洞察と実践的な指針を提供します。

本書は、ラマナ・マハルシの主要な著作である『ラマナ・マハルシとの対話』および未邦訳の『Day by Day with Bhagavan』から「真我」に焦点を当てた内容を抜粋し、さらに初期の重要テキスト『私は誰か?』を特別収録した、まさにマハルシの教えの精髄ともいえる作品です。

 

本書の概要

本書は、ラマナ・マハルシの教えの中核である「真我」の概念を、シンプルかつ深遠な言葉で解き明かしています。

 

真我はすべてを超越した純粋意識です。

真我は途切れることのない永遠の気づきです。これが真理です。

探究の目的は、真我の本性が気づきであることを見いだすことにあるのです。

真我は二元性のない純粋な知識、純粋な光です。二元性は無知を暗示しています。

真我の知識は相対的な知識と無知を超えた知識であり、真我の光は通常の光と闇を超えた光です。ただ真我だけが存在するのです。

真我と愛は異なるものではありません。対象に向かう愛は低次の愛であり、持続しません。

一方、真我は愛そのものです。言葉を変えるなら、「神は愛なり」です。

『真我』ラマナ・マハルシ 著

 

全5章と特別収録の「私は誰か?」で構成されており、以下のようなテーマが扱われています。

  1. 真我:真我とは何か、その本質、至福、不滅性、他者の不在など。
  2. 真我探究:真我を探求するための理論と実践。
  3. 明け渡し:自我を真我に明け渡す方法とその意義。
  4. 真我として在る:真我として生きること、世界と自我の関係。
  5. 真我実現:真我実現のプロセスとその永遠性。
  6. 特別収録 私は誰か?:マハルシの初期の教えをまとめた文章。

 

ラマナ・マハルシとは

ラマナ・マハルシ(1879年12月30日~1950年4月14日)は、南インドの聖者であり、近現代におけるアドヴァイタ・ヴェーダーンタ(不二一元論)の代表的な指導者です。

16歳の時に「死の体験」を通じて真我を覚醒し、以降、聖なる山アルナーチャラで瞑想と指導の日々を送りました。

彼の教えは、「私は誰か?」という問いを通じて自我の源を探求し、純粋意識である真我に到達することを強調します。

マハルシは言葉よりも「沈黙(マウナ)」による指導で知られ、その静寂の力は多くの求道者の心を打ち、深い気づきをもたらしました。

ユングやマハトマ・ガンジーも彼に敬意を表したことで知られています。

 

本書の特徴

真我に特化した編集

本書は、マハルシの膨大な対話から「真我」に焦点を絞り、核心的な教えだけを厳選しています。

無駄な記述を省き、探求者が直接的に真我の本質に触れられるよう編集されており、初心者から熟練の修行者まで幅広い読者に適しています。

 

実践的な指針

マハルシの教えの中心は「真我探究(アートマ・ヴィチャーラ)」です。

本書では、「私は誰か?」という問いを通じて自我の源を探り、心を静める実践方法が詳しく述べられています。

また、「明け渡し(サレンダー)」という別の道も紹介され、個々の性格に応じたアプローチが提示されています。

これにより、自分に合った方法で真我への道を歩むことができます。

 

瞑想への誘い

読者レビューによると、本書を読むことで自然に深い瞑想状態に入る体験が報告されています。

「思考が限界を感じて停止し、肉体感覚が一瞬消える」ような体験や、「言いようのない喜び」を感じる読者も多く、マハルシの言葉の力が瞑想を誘発する点が強調されています。

 

読者の声

  • 「マハルシの言葉を深く考えると、頻繁に深い瞑想状態に入る。素晴らしい本。」
  • 「真我探求の精髄が凝縮されており、初心者にもおすすめ。福間さんの翻訳が素晴らしい。」
  • 「スピリチュアルな大吟醸のような純度。読むだけで瞑想に引き込まれる。」
  • 「至高の帰依と真我探求が同じ目標に至るという言葉に心を打たれた。」

 

編訳者の福間巖氏について

福間巖氏は、1960年山口県萩市生まれの瞑想指導者であり、ラマナ・マハルシの教えに深く帰依しています。

1979年にインドでマハルシの教えに出会い、以来、聖山アルナーチャラの麓に在住しながら、マハルシの直弟子たち(アンナーマライ・スワミ、ラクシュマナ・スワミ、H.W.L.プンジャジなど)との交流を通じて真我実現の道を深めてきました。

彼の翻訳は、マハルシの言葉の純粋さと力を損なわず、現代の読者に伝えることに成功しています。

 

まとめ

『真我』は、ラマナ・マハルシの教えの核心をコンパクトにまとめた、スピリチュアルな探求者にとって必携の一冊です。

真我とは何か、どのようにしてそれに気づくのか…。

マハルシの明快な言葉は、読者を純粋意識の境地へと導きます。

福間巖氏の丁寧な編訳により、マハルシの教えが現代の私たちにも生き生きと響きます。

本書を手に取り、「私は誰か?」という問いを自らに投げかけてみませんか?

(精神科医のデヴィッド・R・ホーキンズ博士によれば、「私とは『何か』」と問うほうが効果的だそうです。)

その先に、言葉を超えた静寂と至福が待っています。

 


書籍情報

  • タイトル:『真我』
  • 著者:ラマナ・マハルシ
  • 編訳者:福間巖
  • 出版社 ‏ : ‎ ナチュラルスピリット
  • 発売日 ‏ : ‎ 2023/7/22
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本(ソフトカバー) ‏ : ‎ 176ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4 864514445
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4864514446

 

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