ひとりひとりのウェルネスが、より良い世界を構築する?
「WELLNESS(ウェルネス)の意味・定義/HEALTH(ヘルス)とのちがい」という記事では、ウェルネスについて解説をしました。
こちらの記事では、簡単に、さらに幅を広げてウェルネスを解説させていただきます。
結局、ウェルネスって何?
ウェルネスの概念について真面目に学んでいくと、ウェルネスというのはなんだかむずかしくて大変なことのように感じる人もいらっしゃるかもしれません。
ですが、あれもこれも・・・自分の日常を細やかに点検しなければ…と、思い悩まなくても大丈夫です。
自分の生活習慣を、できる範囲のことから点検して、人生をもっと楽しく、もっと充実させて生活していくには何ができるだろうか?
と探求していくことがウェルネスです。シンプルに、
より楽しく、充実したライフスタイルにしていこう
というもの。
ですから大きな苦痛や過度な頑張りは要りません。やっていることに苦痛を感じはじめたらやめましょう。そして楽しくやれることをやりましょう。
このようなプロセス自体がウェルネスであって、「楽しみながら色々と考えてやってみよう!」という気持ちが大切なのかもしれませんね。
まだ抽象的…。もう少し詳しく
かんたんにお知らせするために、上記のように解説しましたが、もう少し詳しくしましょう。
日本におけるウェルネス活動の先駆的推進者であり、日本ウエルネス学会の元理事長でもある野崎康明さんによるウェルネスの定義は下記の通りです。
ウエルネスとは、
自分の人生には自分で責任を持つことを知り、
より幸福でより充実した人生を送るために、
自分の現在の生活習慣(ライフスタイル)を点検し、
自分で変えなければならないことに気づき、
これを変革し続けていく過程である
「ウエルネスの理論と実践」 野崎康明 著
現在、ウェルネスについてはさまざまな人がさまざまな定義をしています。そして、一次情報までさかのぼると、はじめてウェルネスという概念を提唱した公衆衛生医ハルバート・ダン博士の言説と定義は一般的には高度なもののようです。
実際、1961年にハルバート・ダン博士が出版したウェルネスに関する世界最初の出版物のタイトルは「ハイレベルウエルネス」ですからその名の通り「ハイレベル(高度)」。
「定義」というと、学術的なので少し堅く感じられる方もいらっしゃると思います。
しかし、概念の定義の受け取り方次第で、それに対する自分の向き合い方は変わりますので、ほんとうに大切なことなのです。
ですからどのようなお立場の人にとっても、言葉とその意味がもっとも適確でわかりやすいのは、野崎康明さんの上記の定義なのではないかと思い引用させていただきました。
ウェルネスには基本的なベースの理論があります。それを実践するプロセスを、あまり堅く深刻に考えすぎずに楽しみながらおこなっていく・・・。そのような自立的で活き活きと輝いた、その人なりの「生き方」が、現代的なウェルネスなのではないでしょうか。
個々のウェルネスが地球規模へ
これらのことを踏まえて、琉球大学の荒川雅志教授によるウェルネスの定義は、現代的で、とても明るくて前向きな意味があり、社会をよりよく変革・活性化していく上で素晴らしいものです。
ウェルネスの全体的な考え方を知ると、逆に、ひとりひとりが(個人的に)楽しんでウェルネスな生き方を実践すれば、半自動的に、より良い世界が創られていくという希望が湧いてきます。
インターネット上のウェルネスについての情報は、マズローの欲求5段階説を用いた解説やインサイド・アウト視点での解説、地球規模でのSDGsに対する見解などもある「国立大学法人琉球大学ウェルネス研究分野」のWebサイトが、もっとも詳細に記述されているようです。
内容は高度ですが、とても素晴らしいです。ウェルネスにご興味がある方は、もしよろしければご覧ください。