
【書籍】センス・オブ・ワンダー

『センス・オブ・ワンダー』は、レイチェル・ルイーズ・カーソンの著書です。
レイチェル・ルイーズ・カーソンは、アメリカペンシルバニア州生まれの生物学者、作家です。
1960年代、DDTをはじめとする、殺虫剤や農薬などの化学物質の危険性を訴えたレイチェルの作品「沈黙の春」は、アメリカにおいて半年間で50万部も売り上げ、人々に環境問題に対して意識を向けさせ、環境保護運動のはじまりとなりました。
レイチェルは、没後の1980年に、当時のアメリカ合衆国大統領ジミー・カーターから大統領自由勲章を授与されました。
子どもたちの世界は、いつも生き生きとして新鮮で美しく、驚きと感激にみちあふれています。残念なことに、わたしたちの多くは大人になるまえに澄みきった洞察力や、美しいもの、畏敬すべきものへの直感をにぶらせ、あるときはまったく失ってしまいます。
もしもわたしが、すべての子どもの成長を見守る善良な妖精に話しかける力をもっているとしたら、世界中の子どもに、生涯きえることのない「センス・オブ・ワンダー=神秘さや不思議さに目を見はる感性」をさずけてほしいとたのむでしょう。
この感性は、やがて大人になるとやってくる倦怠と幻滅、わたしたちが自然という力の源泉から遠ざかること、つまらない人工的なものに夢中になることなどに対する、かわらぬ解毒剤になるのです。
『センス・オブ・ワンダー』レイチェル・カーソン 著 上遠恵子 訳 森本二太郎 写真
『センス・オブ・ワンダー』は、レイチェル・カーソンの地球・自然に対する大きな愛を感じさせてくれる作品です。
レイチェルには、自然というものがとてもすばらしく、美しく見えており、その世界観と感性に触れることで、私の心にも大きな喜びの気持ちが湧いてきました。
「地球の美しさと神秘」を感じる心が、現実をより豊かで幸福なほうへと導いてくれるのだと実感します。
このような気持ち・心は、社会の喧騒に飲み込まれてしまった大人であったとしても、その感性をひらきたい、育み直したいと思い、子どもの頃のようにただ自然に触れることからはじめれば、再び感じることができます。
なぜなら、皆この地球という全体性の中に在るからです。
意識の深いところで、私たちはすべてつながっているということです。
参考