小さな火を灯す
私たち人間にはエゴがあります。
人は多くの場合、そのエゴの反応をもととして、成長しようとします。変わろうとします。
ですが、エゴはできる限り遠ざけてしまう方が良いでしょう。
エゴを遠ざけて、魂のレベルで創造を行なったほうが、うまくいきます。
お伝えしていることは、シンプルです。
世界の様々な宗教の教義でも述べられている
「わるいことはやめて、いいことをしましょう」
という要約の通りのことを指しています。
私には数年前、美容師を仕事とする知り合いがいました。
自分で美容院をはじめようと、資金を貯め、場所を決め、すべての計画が整っているようでした。
美容師という仕事を若いころから続けてきて、その能力・技術に自信があり、資金も貯めてきたから店を出すという、ごく自然な流れです。
本当にいたって普通のことです。
ただ、自分が好きな仕事を、自己責任ですべて行なおうとする姿勢が周囲から称賛されるのです。
自分を信頼し、それを続けて、ポジティブに捉え、まだ成長し続けるというその生き様が素敵だと私は感じました。
個性に見合った自然体、自然な形、自然な流れというものが、最もその人と周囲の人を幸せにするのだと思います。
一方で、私たちが陥ってしまいやすい心の罠なのですが、
自分がいま取り組んでいることを嫌悪しているにもかかわらず、我慢しながら続けている先に幸福はありません。
がんばっているから幸せになれるというわけではないですし、がんばっている目的が、他人からの承認欲求を満たすため(他人に依存)になってしまうと、多くの場合は災いをもたらします。
では、どうすればいいのかといいますと
少しでも興味があること、好きなことを
とにかく いま やってみることです。
もしくは、いま なんとなくやっていること が本当に好きなのか自分に問い、そうであれば
人に与えられる価値
に変えられるか検討してみることです。
その世界に飛び込まなければ、わからないことがたくさんあります。
たったの5分間でもいいのです。何かを行なった時点で、それはあなたの世界です。
その5分間に感謝します。
日々をそういう風に過ごしていると、きっといつの間にか、その時間が増えていることに気がつく時が来ます。そしてまた、感謝します。
多くの時間を充てられるようになるまでは、忍耐も必要になります。
小さな行動を重ねつつ、周囲の人間関係や環境がどれだけ変化しようとも、忍耐と感謝の気持ちを胸にして過ごせば、素晴らしい世界を創造する時が来ます。
ですから、まずは心に小さな火を灯しましょう。
それはきっとうまくいきます。