
ぐるぐるまわる 意識の法則への目覚め
ある日、私は自分の心が同じ場所を繰り返し巡っていることに気づきました。
考えや感情が、まるで円を描くようにぐるぐると回り、どこにもたどり着かない。
そんな感覚の中で、ふとした瞬間、気づきが訪れました。
それは、これまで何度も感じてきたことなのに、初めてその意味を深く理解し始めた瞬間でした。
繰り返し訪れるこの気づきは、私にとって大きな一歩でした。
自分の内なる意識が、目の前の現実を形作る力を持っていること…これが「意識の法則」だと気づいたのです。
かつての私は、何も知らないことで得られる気楽さの中にいました。
気楽さと言っても、それは知らなかったからこその気楽さであり、その時の苦しみや葛藤すら、それは気楽だったということです。
世界はシンプルで、疑問を抱かず、ただ目の前の日常を生きていました。
その頃を思い出すと、懐かしさが胸をよぎりますが、同時に、どこか遠い記憶のように感じます。
一度この気づきを得てしまうと、もうその無垢な状態には戻れません。
知らなかった頃の安心感は遠ざかり、代わりに新しい視点が心の中に広がり始めました。
それは、喜びと同時に、どこか不安を伴う変化でした。
私たちが普段生きている三次元の世界(物質や時間、社会のルールに縛られた世界)は、重く、制限に満ちています。
時間やお金、社会の期待といった枠組みが、心を押し込め、自由を奪うことがあります。
一方で、五次元の意識、つまりもっと広い視野や深い繋がりを感じる世界を想像すると、最初はあまりにも眩しく、理解しきれずに戸惑います。
どちらの世界にも完全に居場所を見つけられず、まるで二つの現実の狭間に立っているような感覚に襲われました。
自分自身との対話が、時に苦しみを生み、心の中で葛藤が渦巻きました。
なぜこんな混乱を感じるのか、なぜ自分をこんなにも責めてしまうのか。
その答えを探すこと自体が、重荷のように感じられた時期もありました。
それでも、今、私はこの苦しみが一時的なものだと理解しています。
それは、意識の成長の過程で誰もが通る道であり、変容のための必要なステップなのです。
「意識の法則」に気づき始めたとき、すべてが変わりました。
自分の心が放つエネルギーが、目の前の世界に影響を与えている。
自分の意識が、現実を織り上げる糸のような役割を果たしている。
この事実は、科学ではまだ解明されていないかもしれませんが、多くのスピリチュアルな指導者や先人たちが、その真実を教えてくれています。
彼らの言葉は、私の心に深く響き、まるで内なる羅針盤のように、進むべき方向を示してくれました。
この気づきは、時に圧倒的で、時に不安を伴います。
けれど、恐れる必要はありません。
この葛藤や混乱は、意識が新しい段階へと進むための通過点にすぎません。
苦しみは、まるで土に埋められた種が、力強く動き出そうとしているようなものです。
やがてその種は根を張り、芽を出し、五次元の意識(より自由で、愛と調和に満ちた視点)へと花開きます。
私たちが感じる痛みや迷いは、成長の一部であり、宇宙の大きな流れの中で、私たちを次の段階へと導く力なのです。
今、私はこの旅路を受け入れ、歩み続けています。
意識の法則を理解することは、単なる知識ではなく、生き方そのものの変化です。
自分の内なるエネルギーを意識し、それをどう使うかを考えることは、毎日をより意味深いものにします。
この宇宙の真理は、まだ完全には解き明かされていませんが、その片鱗に触れるたびに、心は軽くなり、世界は少しずつ輝きを増します。
あなたもまた、この気づきの旅路にいるのかもしれません。
立ち止まり、感じ、受け入れることで、私たちは自分自身と宇宙の深いつながりに気づいていくのです。