エントロピー増大の法則/エントロピーと人間社会について思うこと
エントロピーとは
エントロピーとは、『無秩序な状態の尺度』のことで、ドイツの理論物理学者クラウジウスが熱力学分野において導入した概念です。
エントロピーの概念は、熱力学や統計力学などの物理学分野だけでなく、経済学や社会科学、情報理論などの分野にも応用されています。
エントロピーが(数値として)高いということは、無秩序な状態です。逆にエントロピーが(数値として)低いということは、整然として秩序が保たれている状態を意味します。
エントロピーの概念は、中学・高校などで学習する化学や物理学の教科書に基礎的なことが記述されています。
元素記号や原子番号などを学生時代に暗記したことがある方も多いと思いますが、それら原子・分子構造、分子運動論などのモデルがエントロピーを理解するための基盤となります。
エントロピー増大の法則とは
『観察・考察の対象である「何か」を自然のままに放っておくと、そのエントロピーは常に増大し続け、外側からの仕事を加えない限り、そのエントロピーを減らすことはできない』
これをエントロピー増大の法則と言います。
エントロピーと人間社会について思うこと
ここからは、個人の考えとして受け取ってもらえればと思います。
エントロピーの概念は、「見えない世界」を理解するための一助となります。
現代、最先端の物理学では、「見えない世界」に関する多くのことが明らかになってきています。
これまで霊界がどうとか、オーラがどうとか、運がどうとかいうことは、「占い」や「都市伝説」、「人智を超えた超自然的な現象(オカルト)」などとして扱われてきましたが、それらは少しずつ「科学の一領域」になりつつあるということです。
科学というのは、人間が現在地点において真に理解できていること(本当は確信できていないものを無理にこじつけているものもあるそうです)をまとめた学問で、本当に理解できているのはこの宇宙の5%程度であることが科学的にわかっています。
ですから、「わかっていないことが圧倒的に多い」ということが前提となります。
科学の概念で理解できていることは、現段階において天井(行き止まり)があるということになりますね。
さてここで、「科学的な考え」をいったん脇において、左脳で言語のみから学ぶのではなく、右脳でイメージを活用してみましょう。
常識に縛られず、イメージの力を自由に、存分に使って、視座を高めて、地球の外へ出てみてください。
そうして、一人の人間が「粒子・波動」の集まりであると考えると、その「粒子・波動」もこの宇宙全体の動き、大自然の流れのように感じられてきます。
人間が思考して頑張って構築してきたこの社会という創造物は、当たり前ですが地球上で創られたものです。
(地球の内部はどうなっているのでしょうか)
それはまるで、人間の身体内でさまざまな物質が動き、身体に悪いものも流れ込みますが、それでも健康を維持・保持して成長しようとする、「生命活動」にそっくりです。
地球自体がひとつの生命体(ガイア理論)であり、ひとりの人間のように愛らしく思えてしまいます。
エントロピー増大の法則は、ある場における人間を含む物質の動き、そしてこの世界・この宇宙・自然そのもののようですね。
(エントロピー増大の法則から導き出される「地球の未来」についても、すでに多くの学者さんが言及しています)
さいごに、当サイトは主として「リーダー的な役割を担う方」「自律的に生きる方」、または「そうしていきたいと思っている方」へ向けて制作しておりますので、私がお伝えしたいことは以下の通りです。
たとえば事業経営や組織・コミュニティ運営、マネージャーなどをされている方は、
このような法則を知り腑に落とすことで、
地球・社会の全体的な流れを理解したり、
調べる範囲を広げて現状を把握したり、
ご自身の内面(心理的な抵抗や言動・行動)に気づき、
肩の力を抜くことができるようになるかもしれません。