
正しさは、疑問を遠ざける
正しいことをしているとき、疑う理由はあまりありません。
周りもそうしていて、それが一般的で、説明もつきます。
だから、そのまま続けます。
迷いがないことは、安心につながります。
何をすればいいかがはっきりしていると、考えることも減ります。
その分、動きやすくなります。
けれど、正しさには少しだけ性質があります。
それは、疑問を持ちにくくなることです。
別の見方や、別の可能性が、自然と遠くに置かれます。
違和感があっても、それは自分のほうがおかしいように感じられます。
正しいもののほうが優先されるからです。
だから、そのままにされます。
あとから振り返ると、どこかで少しだけ引っかかっていたことに気づきます。
けれど、そのときは止まる理由にはなりませんでした。
正しさは、間違いではありません。
ただ、それだけで十分とは限りません。